[バトン]キャラ&物語。作品紹介バトン
こんばんは、眠い眠いの桜木です。
会社で脳みそフル回転してプログラム組んでるので、帰宅すると眠いorz
明日が一応ひとつの締切りなので、相互様の小説は明日以降読みます><;
明日いつ帰ってこれるかわかりませんが……明後日は飲み会だし;
10月から下半期になるので、色々とバタバタしてるこの頃です。
そういえば、「小説家になろう」のアクセス数が、PV10000、ユニーク2500超えました♪
読者様に本当に感謝です><
だんだん連載に追いつき始めているので、そろそろDISERDも書く意欲が湧いてきました。
SAIでも描きたいものが溜まってきたし、CGの勉強も色々したいし、
Pixiv登録したので、神絵師様方のイラストを漁りたいし……
でもでも新しい仕事も来るらしいし………
くぅ~~~……やることいっぱいありすぎる! 1日48時間切実希望!
さて、追記はブロとものゆささんからご指名いただいたので、バトンにチャレンジ!
会社で脳みそフル回転してプログラム組んでるので、帰宅すると眠いorz
明日が一応ひとつの締切りなので、相互様の小説は明日以降読みます><;
明日いつ帰ってこれるかわかりませんが……明後日は飲み会だし;
10月から下半期になるので、色々とバタバタしてるこの頃です。
そういえば、「小説家になろう」のアクセス数が、PV10000、ユニーク2500超えました♪
読者様に本当に感謝です><
だんだん連載に追いつき始めているので、そろそろDISERDも書く意欲が湧いてきました。
SAIでも描きたいものが溜まってきたし、CGの勉強も色々したいし、
Pixiv登録したので、神絵師様方のイラストを漁りたいし……
でもでも新しい仕事も来るらしいし………
くぅ~~~……やることいっぱいありすぎる! 1日48時間切実希望!
さて、追記はブロとものゆささんからご指名いただいたので、バトンにチャレンジ!
<キャラ&物語。作品紹介バトン>
----------------------
ルール
任意の人数。一応、一人は絶対。でないとバトンの意味がないですから。
もちろん答えるか答えないかは別です。ご自由にご選択ください(by制作者)
(※注意 送り返しがアリかナシかはバトンをやってる方に任せます。)
----------------------
すでにあちこちで回っているのでかぶるしかないのですが……
まだやってなさそうな方&バトンやりそうな方を独断と偏見で選出!
・kanayanoさん
・びたみんさん
・若野史さん
・桐月きらり☆さん
忙しそうな方は外しました。
びたみんさんも個展で忙しいけど、他の方が回しているので大丈夫!w(何が
もちろん、スルーOKです☆
*お名前を教えてください。あえて拒否という手もありますよ?
こちらの世界では桜木凪音と名乗っております。
*回してきた方のお名前は?
ゆささん
*回してきた方の作品はどんな風ですか?
史実を美麗なイラストとわかりやすい文章で綴っています!
とても心が温かくなるお話です。
たくさん調べて描かれているので、物語・イラストに厚みがあります。
妄想ばかり書いている私も見習わねば><
*回してきた方の作品は面白い、グロい、泣ける、心が揺れる、カッコいい。どれに近い?
心が揺れます♪
切ないシーンでも、切なさの中に温かみが織りまぜられていて、心に響くのです。
*回してきた方のどこが尊敬できますか?作風に関わるなら、性格とかでもいいです。
さっきも答えましたが、温かみのあるストーリーと豊富な下調べ!
作品に対する愛を感じます。
コピックでの色使いもとても素晴らしいです!
コピックってホント難しいんですよ……すぐ滲むし;;
*回してきた方のもっとも気に入っている作品を紹介してください(数は限らない)
遣唐使シリーズ!
綺麗で爽やかなイラストと温かく心に響く文章で織り成された遣唐使たちの旅話。
予備知識いらずのハートフルストーリーです♪
*回してきた方のもっとも気に入っているキャラを紹介してください。
玄ちゃぁぁぁん!! 玄ちゃんです、玄ちゃん!
大事なことなので3回言いました。
普段適当なんですが、時々核心をついたりとか、マッキーとのやり取りがたまらんです!
*あなたが作品(イラスト・物語)を書き始めたのは、いつごろでしたか?
イラスト(漫画系カラーの場合)は……色鉛筆だと高校2年。枚数的には20枚ない。
CGは今年の7月くらい? っていってもまだ3~4枚。その間に多大なブランク(笑)
あと幼稚園の頃からラクガキはしてました。
得意分野は漫画ではなく絵画(水彩・ポスターカラー)です。
もう錆び付いてると思いますが、ポスター(下記青い鳥の2年Ver.)とかで県入選はしたかな。
絵画黄金時代の中学の絵は、大半学校&担任に奪われて手元にないんです……orzw
この頃から小技を使うのが好きで、1~3年までの評定影響率が高い3枚は物語になってます。
全部テーマは違うけど、並べるとわかるっていう。
青い鳥が虹(1年)と海(2年)と雲(3年)を越えて、より高く高く飛んでいく成長物語(笑)
小説はDISERD誕生が中3。その時11話分くらいでした。執筆歴は1ヶ月ほどw
連載したのは高3。その間多大なブランk(ry 執筆歴は8ヶ月ほど。
この終りの方に、とあるMMOでのSSでなんか入選した気がする。
またまた多大なb(ryがあり、現在に至る。合計執筆歴はまだ1年未満のひよっこです。
放置時間が大半なんだぜ!w
*あなたの作品はどんなものが多いですか?
ファンタジー、バトル、しゃべる動物(笑)
基本的に少年漫画のバトルモノが大好物でして、
そこに海外ハードカバーファンタジー要素を散りばめた形がDISERDです。
一人称より三人称で、多数場面を同時展開することを得意としています。
※ただし桜木の脳内が読者様に伝わっているかは別問題。
*あなたの作品に目を通すような人はいますか?(文章のみ)
はいっ! ブログをはじめ、小説家になろうサイトでもお気に入り登録を複数いただきました☆
またなによりリア友&家族が読んでくれています。批評もくれる貴重な読者様です。
*あなたの作品を評価してくれる人はいますか?
ブログでは拍手コメント、上でも書いたように批評はリアルの知り合いからもらってます。
どれも貴重なご意見です! いつもありがとうございます♪
*あなたの書きたい作品はどんな作品?
読了感が良い話。途中ものすごく落ち込んでも、最後の読了感が良い話を目指しています。
そして、長編の場合だと物語の冒頭から始まって、番外も含めて、すべての過程、
謎がひとつに収束するような展開が目標。
もちろん番外や小ネタは覚えている人&読んでくださった方が得するような感じで、核心ではなくw
なので、キャラは何度も登場させます。
基本お亡くなりの方以外は全て何らかの形で冒険に関わってきます。(DISERDの場合)
文章面では、テンポ重視。個人的に詩的表現が好きです。
*あなたの書いてるキャラはどんなキャラが多い?
変人。奇人。ツンデレ。ひねくれ者。しゃべる動物。
……まともな奴って…………あ、族長! コウキ(マツザワの父)はまともです、うん。
少年漫画的展開を目指しているので、少年・青年が多いです。
*もっとも気に入っているキャラの特徴をどうぞ。
クエンー!
すみません、ネタバレなので自重させていただきます><
彼の番外編までお待ちください(マテ
あ、でもショウゴ&ソウエンも好きです。
飄々としてるのに冷たいツッコミを入れるのが好きです。
(リュウジはショウゴに弱いからダメw)
人気が高いアキラ、ルーティング、マツザワももちろん好きですが、
贔屓は全くしていません。……どうしてこうなった(苦笑)
*あなたの自分のなかで一番気に入っているものを紹介してください。
DISERD……しか公開していないものね(苦笑)
超大編予定の冒険ファンタジー。ここでもかってくらい作者の趣味が詰め込まれています。
後にも先にもDISERDを越える長編を書くつもりはありません。
長編ネタはいくつかありますが、ここまで風呂敷は広げないぞ……orz
*やっと回す方の作品紹介です。準備はいいですか?
結構肩が痛いです。
*回す方に言ってあげる言葉は?
大好きです! いつもありがとうございます☆
*回す方の作品の中で気に入っているキャラは?
・kanayanoさん:拓真! たくまぁぁぁ! 無事でいてくれorz
・びたみんさん:鉄っちゃん&一九さん 今日も今日とて歌さんいじりをお願いします☆
・若野史さん:ジーク☆ ジーク可愛いよ、ジーク。弟にしたいです。
・桐月きらり☆さん:プレス君&トップ プレス君住み込みでご飯作って欲しい……
*回す方の気に入ってる作品。
・kanayanoさん:『櫻花去世』 時代のうねりを描いた近代日本史!
・びたみんさん:蔦屋一家シリーズ 浮世絵絵師たちが可愛くカッコよく動きまわります!
・若野史さん:『マナー・ファントム・マナー!』 お化け屋敷のマナーにどっきどき☆
・桐月きらり☆さん:来夢 IN シリーズ 早く2が読みたい……パラレルワールドの冒険物語♪
*時間的に最後の質問です。回す方の尊敬しているところをどうぞ。
丁寧に作りこまれているところ、キャラを愛する気持ちです!
作品を大切にしている方々ばかりです。
・kanayanoさん:リアルで厚みのある文章。史実を調べる努力。
・びたみんさん:美麗で和と今が共存するイラスト。
・若野史さん:巧みな語り口調と練り上げられたカラクリ&謎。
・桐月きらり☆さん:キャラクターの愛らしさ、読みやすく可愛い文章。
*お疲れ様でした~ノシ
おつかれでしたっ!
----------------------
ルール
任意の人数。一応、一人は絶対。でないとバトンの意味がないですから。
もちろん答えるか答えないかは別です。ご自由にご選択ください(by制作者)
(※注意 送り返しがアリかナシかはバトンをやってる方に任せます。)
----------------------
すでにあちこちで回っているのでかぶるしかないのですが……
まだやってなさそうな方&バトンやりそうな方を独断と偏見で選出!
・kanayanoさん
・びたみんさん
・若野史さん
・桐月きらり☆さん
忙しそうな方は外しました。
びたみんさんも個展で忙しいけど、他の方が回しているので大丈夫!w(何が
もちろん、スルーOKです☆
*お名前を教えてください。あえて拒否という手もありますよ?
こちらの世界では桜木凪音と名乗っております。
*回してきた方のお名前は?
ゆささん
*回してきた方の作品はどんな風ですか?
史実を美麗なイラストとわかりやすい文章で綴っています!
とても心が温かくなるお話です。
たくさん調べて描かれているので、物語・イラストに厚みがあります。
妄想ばかり書いている私も見習わねば><
*回してきた方の作品は面白い、グロい、泣ける、心が揺れる、カッコいい。どれに近い?
心が揺れます♪
切ないシーンでも、切なさの中に温かみが織りまぜられていて、心に響くのです。
*回してきた方のどこが尊敬できますか?作風に関わるなら、性格とかでもいいです。
さっきも答えましたが、温かみのあるストーリーと豊富な下調べ!
作品に対する愛を感じます。
コピックでの色使いもとても素晴らしいです!
コピックってホント難しいんですよ……すぐ滲むし;;
*回してきた方のもっとも気に入っている作品を紹介してください(数は限らない)
遣唐使シリーズ!
綺麗で爽やかなイラストと温かく心に響く文章で織り成された遣唐使たちの旅話。
予備知識いらずのハートフルストーリーです♪
*回してきた方のもっとも気に入っているキャラを紹介してください。
玄ちゃぁぁぁん!! 玄ちゃんです、玄ちゃん!
大事なことなので3回言いました。
普段適当なんですが、時々核心をついたりとか、マッキーとのやり取りがたまらんです!
*あなたが作品(イラスト・物語)を書き始めたのは、いつごろでしたか?
イラスト(漫画系カラーの場合)は……色鉛筆だと高校2年。枚数的には20枚ない。
CGは今年の7月くらい? っていってもまだ3~4枚。その間に多大なブランク(笑)
あと幼稚園の頃からラクガキはしてました。
得意分野は漫画ではなく絵画(水彩・ポスターカラー)です。
もう錆び付いてると思いますが、ポスター(下記青い鳥の2年Ver.)とかで県入選はしたかな。
絵画黄金時代の中学の絵は、大半学校&担任に奪われて手元にないんです……orzw
この頃から小技を使うのが好きで、1~3年までの評定影響率が高い3枚は物語になってます。
全部テーマは違うけど、並べるとわかるっていう。
青い鳥が虹(1年)と海(2年)と雲(3年)を越えて、より高く高く飛んでいく成長物語(笑)
小説はDISERD誕生が中3。その時11話分くらいでした。執筆歴は1ヶ月ほどw
連載したのは高3。その間多大なブランk(ry 執筆歴は8ヶ月ほど。
この終りの方に、とあるMMOでのSSでなんか入選した気がする。
またまた多大なb(ryがあり、現在に至る。合計執筆歴はまだ1年未満のひよっこです。
放置時間が大半なんだぜ!w
*あなたの作品はどんなものが多いですか?
ファンタジー、バトル、しゃべる動物(笑)
基本的に少年漫画のバトルモノが大好物でして、
そこに海外ハードカバーファンタジー要素を散りばめた形がDISERDです。
一人称より三人称で、多数場面を同時展開することを得意としています。
※ただし桜木の脳内が読者様に伝わっているかは別問題。
*あなたの作品に目を通すような人はいますか?(文章のみ)
はいっ! ブログをはじめ、小説家になろうサイトでもお気に入り登録を複数いただきました☆
またなによりリア友&家族が読んでくれています。批評もくれる貴重な読者様です。
*あなたの作品を評価してくれる人はいますか?
ブログでは拍手コメント、上でも書いたように批評はリアルの知り合いからもらってます。
どれも貴重なご意見です! いつもありがとうございます♪
*あなたの書きたい作品はどんな作品?
読了感が良い話。途中ものすごく落ち込んでも、最後の読了感が良い話を目指しています。
そして、長編の場合だと物語の冒頭から始まって、番外も含めて、すべての過程、
謎がひとつに収束するような展開が目標。
もちろん番外や小ネタは覚えている人&読んでくださった方が得するような感じで、核心ではなくw
なので、キャラは何度も登場させます。
基本お亡くなりの方以外は全て何らかの形で冒険に関わってきます。(DISERDの場合)
文章面では、テンポ重視。個人的に詩的表現が好きです。
*あなたの書いてるキャラはどんなキャラが多い?
変人。奇人。ツンデレ。ひねくれ者。しゃべる動物。
……まともな奴って…………あ、族長! コウキ(マツザワの父)はまともです、うん。
少年漫画的展開を目指しているので、少年・青年が多いです。
*もっとも気に入っているキャラの特徴をどうぞ。
クエンー!
すみません、ネタバレなので自重させていただきます><
彼の番外編までお待ちください(マテ
あ、でもショウゴ&ソウエンも好きです。
飄々としてるのに冷たいツッコミを入れるのが好きです。
(リュウジはショウゴに弱いからダメw)
人気が高いアキラ、ルーティング、マツザワももちろん好きですが、
贔屓は全くしていません。……どうしてこうなった(苦笑)
*あなたの自分のなかで一番気に入っているものを紹介してください。
DISERD……しか公開していないものね(苦笑)
超大編予定の冒険ファンタジー。ここでもかってくらい作者の趣味が詰め込まれています。
後にも先にもDISERDを越える長編を書くつもりはありません。
長編ネタはいくつかありますが、ここまで風呂敷は広げないぞ……orz
*やっと回す方の作品紹介です。準備はいいですか?
結構肩が痛いです。
*回す方に言ってあげる言葉は?
大好きです! いつもありがとうございます☆
*回す方の作品の中で気に入っているキャラは?
・kanayanoさん:拓真! たくまぁぁぁ! 無事でいてくれorz
・びたみんさん:鉄っちゃん&一九さん 今日も今日とて歌さんいじりをお願いします☆
・若野史さん:ジーク☆ ジーク可愛いよ、ジーク。弟にしたいです。
・桐月きらり☆さん:プレス君&トップ プレス君住み込みでご飯作って欲しい……
*回す方の気に入ってる作品。
・kanayanoさん:『櫻花去世』 時代のうねりを描いた近代日本史!
・びたみんさん:蔦屋一家シリーズ 浮世絵絵師たちが可愛くカッコよく動きまわります!
・若野史さん:『マナー・ファントム・マナー!』 お化け屋敷のマナーにどっきどき☆
・桐月きらり☆さん:来夢 IN シリーズ 早く2が読みたい……パラレルワールドの冒険物語♪
*時間的に最後の質問です。回す方の尊敬しているところをどうぞ。
丁寧に作りこまれているところ、キャラを愛する気持ちです!
作品を大切にしている方々ばかりです。
・kanayanoさん:リアルで厚みのある文章。史実を調べる努力。
・びたみんさん:美麗で和と今が共存するイラスト。
・若野史さん:巧みな語り口調と練り上げられたカラクリ&謎。
・桐月きらり☆さん:キャラクターの愛らしさ、読みやすく可愛い文章。
*お疲れ様でした~ノシ
おつかれでしたっ!
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-
2010/09/30 (Thu) 00:21 |
- バトン |
- Comment: 8 |
- - | [Edit]
- ▲
[本気のラクガキ]ちびっ子トリオ IN 紅葉
こんばんは、もう右腕がおかしい桜木です。
何とか着色してやろうと試み……早7日。やっていない日もあるので多分5日くらい。
合計作業時間は考えたくないですが、とりあえず今日だけで10時間です☆
というわけで、劇的?ビフォーアフター!
Before

(↑一応クリックで拡大)
After

(↑クリックで拡大)
左から、クエン、アキラ(幼少期)、ミズナ(幼少期)です。
空が夕焼けに染まる頃、紅葉散りゆく中でちびっ子トリオ陰謀中(笑)
追記で独り言という名の桜木の叫び&時代設定。
何とか着色してやろうと試み……早7日。やっていない日もあるので多分5日くらい。
合計作業時間は考えたくないですが、とりあえず今日だけで10時間です☆
というわけで、劇的?ビフォーアフター!
Before

(↑一応クリックで拡大)
After

(↑クリックで拡大)
左から、クエン、アキラ(幼少期)、ミズナ(幼少期)です。
空が夕焼けに染まる頃、紅葉散りゆく中でちびっ子トリオ陰謀中(笑)
追記で独り言という名の桜木の叫び&時代設定。
ミ ズ ナ の 着 物 で 死 ん だ !
真面目に、何度「キミは何を考えていたんだ」と自問自答を繰り返したことか。
もう……ここまで細かい着物は描きたくないです……orz
がりがりがりがり一色一色柄描きました……右手が……もうだめぽ。
クエン→アキラ→ミズナ で線画&色塗りしたんですが、
クエンの髪で「白髪難し~」、アキラで「和服めんどくせー」、
ミズナで「……ちょっと待て」になりました……(´・ω・`)
多分ミズナから始めてたら、もっと長くかかったでしょう……。
全ては桜木のクエンLOVEという根性で乗り切りました。クエンいなかったら投げてるよ、うん。
それにしてもソフトとペンタブの力は偉大ですね!
フリーソフト&マウスの時代はここまで細かいモノ描けるとは思ってなかったです。
まだSAI2回目で、ようやく機能覚えてきた感じですけど、まだまだ……
でもおえかき練習はちょっとおやすみしよう……疲れました、絵師様ってホントすごい。
描きながら、絶対これ小説書いてた方がたくさん書けたんじゃね!? と何十回思ったことかw
絵描きではない桜木の自己満足イラストでした。
ここから裏話。
設定は「想うが故に」の少し前。想うが故には春ですが、その前年の秋です。
蝉から鈴虫へと自然の音色が変わる頃、俺の相棒は生まれた。
という感じで始まるクエンの一人称物語のワンシーンになります。
クエンの相棒といえば、ルーティングことリュウジ。
兄さまの出生秘話諸々、クエンとリュウジのコンビ話になる……予定。
兄さま秋生まれだったらしいです。
少し書き始めてはいますが、本編の都合上、第二部終了後掲載となります;
それまで皆様が覚えていてくださるか非常に不安ですが……頑張ります。
クエンの話は自分が書きたいだけですけどね! すみません!
あ、これとは別に、今番外編書いてます。
秋物になるかは怪しいし、読み切りか短編かもまだ不明。
「フライテリアの休日」的なノリになると思います。
こっちは時系列で言うと、「フライテリアの休日」より若干後ろ。
つまり、第一部終了後第二部開始前ですので、出来上がったら掲載するつもりです。
本編シリアスなので、ちょっとギャグ風味な軽いネタを書きたかったのですw
ではでは、今日は寝ます……。
明日は家事したり、相互様のところに足跡つけにいきます!(ってもう今日か;
おやすみなさいませ。
真面目に、何度「キミは何を考えていたんだ」と自問自答を繰り返したことか。
もう……ここまで細かい着物は描きたくないです……orz
がりがりがりがり一色一色柄描きました……右手が……もうだめぽ。
クエン→アキラ→ミズナ で線画&色塗りしたんですが、
クエンの髪で「白髪難し~」、アキラで「和服めんどくせー」、
ミズナで「……ちょっと待て」になりました……(´・ω・`)
多分ミズナから始めてたら、もっと長くかかったでしょう……。
全ては桜木のクエンLOVEという根性で乗り切りました。クエンいなかったら投げてるよ、うん。
それにしてもソフトとペンタブの力は偉大ですね!
フリーソフト&マウスの時代はここまで細かいモノ描けるとは思ってなかったです。
まだSAI2回目で、ようやく機能覚えてきた感じですけど、まだまだ……
でもおえかき練習はちょっとおやすみしよう……疲れました、絵師様ってホントすごい。
描きながら、絶対これ小説書いてた方がたくさん書けたんじゃね!? と何十回思ったことかw
絵描きではない桜木の自己満足イラストでした。
ここから裏話。
設定は「想うが故に」の少し前。想うが故には春ですが、その前年の秋です。
蝉から鈴虫へと自然の音色が変わる頃、俺の相棒は生まれた。
という感じで始まるクエンの一人称物語のワンシーンになります。
クエンの相棒といえば、ルーティングことリュウジ。
兄さまの出生秘話諸々、クエンとリュウジのコンビ話になる……予定。
兄さま秋生まれだったらしいです。
少し書き始めてはいますが、本編の都合上、第二部終了後掲載となります;
それまで皆様が覚えていてくださるか非常に不安ですが……頑張ります。
クエンの話は自分が書きたいだけですけどね! すみません!
あ、これとは別に、今番外編書いてます。
秋物になるかは怪しいし、読み切りか短編かもまだ不明。
「フライテリアの休日」的なノリになると思います。
こっちは時系列で言うと、「フライテリアの休日」より若干後ろ。
つまり、第一部終了後第二部開始前ですので、出来上がったら掲載するつもりです。
本編シリアスなので、ちょっとギャグ風味な軽いネタを書きたかったのですw
ではでは、今日は寝ます……。
明日は家事したり、相互様のところに足跡つけにいきます!(ってもう今日か;
おやすみなさいませ。
-
2010/09/26 (Sun) 03:47 |
- ラクガキ |
- Comment: 10 |
- - | [Edit]
- ▲
[更新]陽炎完結
先程、陽炎最終話をアップしましたー。
実は陽炎、ほっとんど直してないです。
ノリノリで書いてる時だと、結構あとから見てもそれなりに書けているのですよね。
特にこの話は、今日アップしたepilogueを書きたくて作られた話なので、
進めば進むほど直すことがないというか……。
学生時代のほぼまんまなので、つまるところ、いかに実力が上がってないかがわかりますorz
実は陽炎、ほっとんど直してないです。
ノリノリで書いてる時だと、結構あとから見てもそれなりに書けているのですよね。
特にこの話は、今日アップしたepilogueを書きたくて作られた話なので、
進めば進むほど直すことがないというか……。
学生時代のほぼまんまなので、つまるところ、いかに実力が上がってないかがわかりますorz
そして、陽炎を最後まで読んでくださった方は、
本編で何故今まで△△△の〇の描写がなかったのか、おわかりいただけたかと思います(笑)
というわけで(どういうわけで?)、陽炎が終わったので、
ようやく△△△のカラーイラストが描けそうです。
この前のラフを塗り始めてはいるのですが、いつ完成するか見通しが立ちません……
その内、きっとその内……アップされるはず……
次回は、雪うさぎかCrystalになるかと思います。
でもCrystalは直す部分が多いから面倒……でも雪うさぎはその続編だしなぁ……。
多分、途中で心が折れるので、学園パロディでもアップするかもしれません。
学園パロディは完全ギャグです。とことんギャグです。シリアス要素は皆無です。
主要キャラはもちろん、過去キャラ&敵キャラ、いろんなキャラが出てきますので、
近いうちに学園パロディ配役設定をアップします(笑)
作られたのが第一部終了後ですので、陽炎&雪うさぎのキャラを含めたものですが、
雪うさぎ初登場キャラは伏せて掲載する予定です。
よし、では続きを塗ってきますっ!(執筆しろよ
本編で何故今まで△△△の〇の描写がなかったのか、おわかりいただけたかと思います(笑)
というわけで(どういうわけで?)、陽炎が終わったので、
ようやく△△△のカラーイラストが描けそうです。
この前のラフを塗り始めてはいるのですが、いつ完成するか見通しが立ちません……
その内、きっとその内……アップされるはず……
次回は、雪うさぎかCrystalになるかと思います。
でもCrystalは直す部分が多いから面倒……でも雪うさぎはその続編だしなぁ……。
多分、途中で心が折れるので、学園パロディでもアップするかもしれません。
学園パロディは完全ギャグです。とことんギャグです。シリアス要素は皆無です。
主要キャラはもちろん、過去キャラ&敵キャラ、いろんなキャラが出てきますので、
近いうちに学園パロディ配役設定をアップします(笑)
作られたのが第一部終了後ですので、陽炎&雪うさぎのキャラを含めたものですが、
雪うさぎ初登場キャラは伏せて掲載する予定です。
よし、では続きを塗ってきますっ!(執筆しろよ
-
2010/09/23 (Thu) 23:10 |
- 更新履歴 |
- Comment: 0 |
- - | [Edit]
- ▲
DISERD extra chapter*陽炎 -epilogue-
水がせせらぎ、七色のきらめきを放つ。小石と小石の合間に煌めくそれは宝石のようだった。
水は、どこから流れてくるのだろうか。
どこまでも澄み切った道は、始まりも終わりも見えない。ただ私の前を、静かに流れている。
ふと、懐かしい気配に顧みると、そこには会えるはずもない人がいた。
「か、母さま……?」
夢か、幻か。
どちらでも構わない。
会えたことがただ嬉しくて、無意識に駆け出す。
「母さま!」
遠い昔に失ってしまった温もり。
長い黒髪をなびかせる母さまは、そっと両手を差し出す。
その手に乗っている一振りは。
「これ……は……」
蓮を象った鍔 に漆黒の鞘。
ずっとずっと昔に、母さまが使っていた刀。
顔を上げ、視線を刀から母さまに移す。
微笑みを顔に浮かべ、母さまはゆっくりと頷いた。
いってらっしゃい、ミズナ
◇ ◇ ◇
誰だろう。
誰かが呼んでいる。
「……ん、……ちゃん、まちちゃん!」
「ヤ、ヨイさん……? そ、れ……に……」
「気がついたッスか、お松さん」
「カツナリさん!」
かばりと起こした身体に、痛みが走る。
僅かに顔を歪めると、ヤヨイさんが首を傾けて覗き込んできた。
「無理しちゃダメなの。まちちゃんあのままだったら、真っ黒になってたの」
どうやらここは山頂の平地のようだ。
漆黒の灰と化した小屋を、目を細めて見やる。
「ヤヨイさんが、あの小屋から……」
語尾が掠れた問いに答えたのは、カツナリさんだった。
「違うッスよ。俺らが来た時には、お松さん小屋から出てたッスから。だいたい先輩は俺に助けられて……あだっ!」
「ヤヨイたちと似たような格好してて、髪も真っ黒な人が、まちちゃん助けてくれたの」
ヤヨイさんはカツナリさんの頭を華麗に蹴り飛ばし、例の如く座布団にする。
「俺が焔舞で雪を溶かしたから、先輩、助かったんスよ」
低く唸るカツナリさんを黙殺し、ヤヨイさんは身振り手振りを交えて、私を助けた人物について語っていた。
「見たこと無い人だったの。格好だけはほんとにヤヨイたちに似てたんだけど……。あ、目だけ緑だったの。深い緑だったの」
「俺ら、隠密じゃねぇッスよ。先輩が知らねぇヤツはいねぇッスから」
抵抗を諦めたのか、カツナリさんもヤヨイさんの話に付け加える。
「その方はどこに……」
「もう行っちゃったの。何もしゃべらなかったの」
「俺らの仲間ってことはわかったんスけど、誰だかはさっぱり」
「そう、ですか……」
肩をすくめる二人の様子を見ると、本当に知らない人のようだ。
一体、誰が助けてくれたのだろうか。
烏が出て行った後、業火の中で力尽きて……
意識が途切れる寸前のことを思い出し、慌てて二人の顔を見る。
「そ、それよりも。お二人ともどうしてここに? カツナリさんは今までどこに……」
ごく自然に出た問いを投げかけたのだが、カツナリさんは決まりの悪そうに眉間にしわを寄せた。
「俺はヒオリを介して先遣隊との連絡を取ってたわけッス。出発前夜にもヒオリから呼び出されて、例の遺跡に行ったんスけど……」
「はげぴょん閉じこめられたの」
さも馬鹿にしたように、ヤヨイさんがカツナリさんの頭をぺしぺしと叩く。
「ちょっと油断したんスよ。まさかヒオリが黒幕だとは思わなかったッスから」
「それで、どうやってここまで来たんですか?」
「遺跡に生き埋めにされたんスけど、遺跡の石全部斬って、出たときには夜だったわけッス。それから先輩たちの後を急いで追ったんスが、峡谷の道が崩れてるわ、雪で行き止まりになってるわで」
はぁ、と一つため息をついて言葉を繋げる。
「んで、その邪魔な雪を溶かしたら先輩が出てき……ぐぇっ!」
しかし、最後まで言い切る前に、大地にひれ伏した。
ヤヨイさんに頭を足蹴にされて。
「道は上しかなかったから、断崖を登ってきたの。ほんと、はげぴょん今回役立たずだったのっ」
「……そ、そうだったんですか。商隊の方たちは……?」
「先輩と同じ雪に埋もれてた人は無事ッスよ」
「よかった……」
それでも、初回の雪崩に巻き込まれた人たちは。
自分の情けなさに拳を握り締める。
一番役立たずだったのは、私だ。
私一人では、何もできなかった。
そっと握りしめていた手を開くと、ひとひらの雪が舞い降りた。
「これは……」
「また、雪なの」
「もう春なのによく降るッスねぇ」
降り注ぐこれは、任務中何度も見た、粉雪。
手の中に降り立つと、溶け込むようにしてその姿を消す。
大地に降りた者も、小屋に降りる者も。
そうして舞い降りては、溶け込み……
「雪は……」
掠れた声で呟いた言葉は、自分が思うより大きかったようだ。
相変わらずヤヨイさんの座布団になっているカツナリさんが、目で尋ねてくる。
「何スか? 雪が?」
「雨が、神さまの涙なら……雪は何だろうな、と」
風の中を踊りながら落ちてくる粉雪を見上げ、幼い頃の疑問を呟く。
「雪は、浄化らしいッスよ」
「じょ、浄化……?」
まさかカツナリさんから答えが返ってくるとは思っていなかった。
ヤヨイさんを背に乗せたまま、頬杖をつく。
そして、どこか遠くを見つめるようにカツナリさんは笑った。
「お袋からそう聞いたって、リュウジが言ってたッス」
「兄さまが……」
「一年の終わりに、その年の禍[ を清めるために降る。って言ってたッスよ」
一年の終わり。
春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来る。
また、新たな春を迎えるために、年の終わりには雪が降る。
「彼女も浄化されるのだろうか……」
「ひおりちゃんなら、大丈夫なの」
「ヤヨイさん……」
私よりも遙かに長い時を、ヤヨイさんたちは過ごしてきたのだ。
あの、彼女と。
「きっと、大丈夫……なの」
微笑んだヤヨイさんの目尻がきらりと光る。
無言で空を見上げるカツナリさんも、想いは同じなのだろうか。
追悼の雪が、灰となった小屋の上にひらひらと舞い降りていた。
◇ ◇ ◇
あれは三年前の春のこと。
境内の一角にある池の畔で、私は舞いゆく花弁を眺めながら、回想にふけっていた。
多くの課題を残したあの任務は、失敗ではなかった。
本当に古文書を運んでいたのは、本隊でもなければ、もちろん先遣隊でもなく。
たった一人の商人がそれを裏でこなしたのだと。
村に戻った私は父上から聞かされたのだ。
ただ一つだけ、謎のままだったのは。
「結局、わからず終いだったな……」
「なぁに、しけた顔しとるんや?」
突如降ってきた苦手な声に、怒気を含んだ言葉を返す。
「貴様には関係ないことだ」
「えらぃ悩んでるみたいやなぁ? 何や何や、好きな人でもできたんか?」
「阿呆! ふざけたことを抜かすな!」
社の前で刀は抜かない。
一年前に茶化されたことを思い出し、刀ではなく、手刀を叩き込む。
しかし、読まれていたのか、右手はあっさりその男に掴まれた。
「あかんて、おなごがそないに技ぁ出したら。あんさんカルシウムが足りないんとちゃう?」
顔を覗き込むようにして、男は私に目線の高さを合わせてくる。
「たっ……戯け! 離れろ!」
「おー、おー。おっかないわぁ~」
平手をひらりとかわし、ちょうど一年前に帰ってきた幼馴染みは、背後に佇む神木を顧みた。
今年は、もう満開の花が咲いている。
彼の後ろ姿を見つめながら、私は何度も深呼吸を繰り返した。
そんなわけがない。
あの任務で、アキラは古文書を極秘で届けていたのだから。
私たちとは違う道を通って。
全身が早鐘を打つ。
うるさいほどの鼓動が耳に響いた。
でも、あれは……
「どないしたん? 顔真っ赤やでぇ?」
「う、うるさい!!」
「あ~、ホンマ昔っから短気やなぁ」
飄々[ と笑みを浮かべる様は無邪気で。
八年前までの幼い面影を思い出す。
「貴様には、関係、ない」
歯切れなく呟いて、こめかみを押さえる。
こんな阿呆が、あの場所にいるはずがないのだ。
だいたい、ヤヨイさんたちは寡黙な人だったと言っていた。
寡黙という言葉が、この男に当てはまるはずがない。
それなのに、何故だろう。
霧が晴れたような気がするのは。
そして、何故だろう。
「……礼が、言いたかったんだ」
誰にも言わなかったことを、口にしてしまったのは。
「礼?」
「落としかけた命を救ってくれた人に、礼が言いたかったんだ」
でも、気付いたときにはいなくて。
「それで言えなかったから」
「礼なんか言わへんでもええんとちゃう?」
「なっ……」
「せやろ? 目ぇ覚めたときにおらんかったっちゅうことは、別に礼なんかいらんっちゅうことやんか」
珍しく真面目な顔つきで言ったアキラは、舞いゆく花弁を一枚掴む。
「どうしても礼がしたい言うんやったら、生きとればええ」
柔らかく微笑んだ表情は、いつものアキラじゃなくて。
その眼差しは温かく、穏やかで。
「ただ、生きとればええんや。……あんさんも、そう思うやろ?」
黒き髪を風に遊ばせ、アキラは神木を振り返った。
確証は、ない。
でも私は知っている。
あんな表情は初めて見た、と思った。
「初めてじゃ……なかった」
「何や言うたか?」
「いや、何も」
揺らぐ炎の中で。
響く雫の音と共に、朧気に見えたそれは。
穏やかな、深い緑の眼差し。
いらないって言ったけど、それでも。
その笑顔に、小さく呟く。
ありがとう
Fin.
水は、どこから流れてくるのだろうか。
どこまでも澄み切った道は、始まりも終わりも見えない。ただ私の前を、静かに流れている。
ふと、懐かしい気配に顧みると、そこには会えるはずもない人がいた。
「か、母さま……?」
夢か、幻か。
どちらでも構わない。
会えたことがただ嬉しくて、無意識に駆け出す。
「母さま!」
遠い昔に失ってしまった温もり。
長い黒髪をなびかせる母さまは、そっと両手を差し出す。
その手に乗っている一振りは。
「これ……は……」
蓮を象った
ずっとずっと昔に、母さまが使っていた刀。
顔を上げ、視線を刀から母さまに移す。
微笑みを顔に浮かべ、母さまはゆっくりと頷いた。
◇ ◇ ◇
誰だろう。
誰かが呼んでいる。
「……ん、……ちゃん、まちちゃん!」
「ヤ、ヨイさん……? そ、れ……に……」
「気がついたッスか、お松さん」
「カツナリさん!」
かばりと起こした身体に、痛みが走る。
僅かに顔を歪めると、ヤヨイさんが首を傾けて覗き込んできた。
「無理しちゃダメなの。まちちゃんあのままだったら、真っ黒になってたの」
どうやらここは山頂の平地のようだ。
漆黒の灰と化した小屋を、目を細めて見やる。
「ヤヨイさんが、あの小屋から……」
語尾が掠れた問いに答えたのは、カツナリさんだった。
「違うッスよ。俺らが来た時には、お松さん小屋から出てたッスから。だいたい先輩は俺に助けられて……あだっ!」
「ヤヨイたちと似たような格好してて、髪も真っ黒な人が、まちちゃん助けてくれたの」
ヤヨイさんはカツナリさんの頭を華麗に蹴り飛ばし、例の如く座布団にする。
「俺が焔舞で雪を溶かしたから、先輩、助かったんスよ」
低く唸るカツナリさんを黙殺し、ヤヨイさんは身振り手振りを交えて、私を助けた人物について語っていた。
「見たこと無い人だったの。格好だけはほんとにヤヨイたちに似てたんだけど……。あ、目だけ緑だったの。深い緑だったの」
「俺ら、隠密じゃねぇッスよ。先輩が知らねぇヤツはいねぇッスから」
抵抗を諦めたのか、カツナリさんもヤヨイさんの話に付け加える。
「その方はどこに……」
「もう行っちゃったの。何もしゃべらなかったの」
「俺らの仲間ってことはわかったんスけど、誰だかはさっぱり」
「そう、ですか……」
肩をすくめる二人の様子を見ると、本当に知らない人のようだ。
一体、誰が助けてくれたのだろうか。
烏が出て行った後、業火の中で力尽きて……
意識が途切れる寸前のことを思い出し、慌てて二人の顔を見る。
「そ、それよりも。お二人ともどうしてここに? カツナリさんは今までどこに……」
ごく自然に出た問いを投げかけたのだが、カツナリさんは決まりの悪そうに眉間にしわを寄せた。
「俺はヒオリを介して先遣隊との連絡を取ってたわけッス。出発前夜にもヒオリから呼び出されて、例の遺跡に行ったんスけど……」
「はげぴょん閉じこめられたの」
さも馬鹿にしたように、ヤヨイさんがカツナリさんの頭をぺしぺしと叩く。
「ちょっと油断したんスよ。まさかヒオリが黒幕だとは思わなかったッスから」
「それで、どうやってここまで来たんですか?」
「遺跡に生き埋めにされたんスけど、遺跡の石全部斬って、出たときには夜だったわけッス。それから先輩たちの後を急いで追ったんスが、峡谷の道が崩れてるわ、雪で行き止まりになってるわで」
はぁ、と一つため息をついて言葉を繋げる。
「んで、その邪魔な雪を溶かしたら先輩が出てき……ぐぇっ!」
しかし、最後まで言い切る前に、大地にひれ伏した。
ヤヨイさんに頭を足蹴にされて。
「道は上しかなかったから、断崖を登ってきたの。ほんと、はげぴょん今回役立たずだったのっ」
「……そ、そうだったんですか。商隊の方たちは……?」
「先輩と同じ雪に埋もれてた人は無事ッスよ」
「よかった……」
それでも、初回の雪崩に巻き込まれた人たちは。
自分の情けなさに拳を握り締める。
一番役立たずだったのは、私だ。
私一人では、何もできなかった。
そっと握りしめていた手を開くと、ひとひらの雪が舞い降りた。
「これは……」
「また、雪なの」
「もう春なのによく降るッスねぇ」
降り注ぐこれは、任務中何度も見た、粉雪。
手の中に降り立つと、溶け込むようにしてその姿を消す。
大地に降りた者も、小屋に降りる者も。
そうして舞い降りては、溶け込み……
「雪は……」
掠れた声で呟いた言葉は、自分が思うより大きかったようだ。
相変わらずヤヨイさんの座布団になっているカツナリさんが、目で尋ねてくる。
「何スか? 雪が?」
「雨が、神さまの涙なら……雪は何だろうな、と」
風の中を踊りながら落ちてくる粉雪を見上げ、幼い頃の疑問を呟く。
「雪は、浄化らしいッスよ」
「じょ、浄化……?」
まさかカツナリさんから答えが返ってくるとは思っていなかった。
ヤヨイさんを背に乗せたまま、頬杖をつく。
そして、どこか遠くを見つめるようにカツナリさんは笑った。
「お袋からそう聞いたって、リュウジが言ってたッス」
「兄さまが……」
「一年の終わりに、その年の
一年の終わり。
春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来る。
また、新たな春を迎えるために、年の終わりには雪が降る。
「彼女も浄化されるのだろうか……」
「ひおりちゃんなら、大丈夫なの」
「ヤヨイさん……」
私よりも遙かに長い時を、ヤヨイさんたちは過ごしてきたのだ。
あの、彼女と。
「きっと、大丈夫……なの」
微笑んだヤヨイさんの目尻がきらりと光る。
無言で空を見上げるカツナリさんも、想いは同じなのだろうか。
追悼の雪が、灰となった小屋の上にひらひらと舞い降りていた。
◇ ◇ ◇
あれは三年前の春のこと。
境内の一角にある池の畔で、私は舞いゆく花弁を眺めながら、回想にふけっていた。
多くの課題を残したあの任務は、失敗ではなかった。
本当に古文書を運んでいたのは、本隊でもなければ、もちろん先遣隊でもなく。
たった一人の商人がそれを裏でこなしたのだと。
村に戻った私は父上から聞かされたのだ。
ただ一つだけ、謎のままだったのは。
「結局、わからず終いだったな……」
「なぁに、しけた顔しとるんや?」
突如降ってきた苦手な声に、怒気を含んだ言葉を返す。
「貴様には関係ないことだ」
「えらぃ悩んでるみたいやなぁ? 何や何や、好きな人でもできたんか?」
「阿呆! ふざけたことを抜かすな!」
社の前で刀は抜かない。
一年前に茶化されたことを思い出し、刀ではなく、手刀を叩き込む。
しかし、読まれていたのか、右手はあっさりその男に掴まれた。
「あかんて、おなごがそないに技ぁ出したら。あんさんカルシウムが足りないんとちゃう?」
顔を覗き込むようにして、男は私に目線の高さを合わせてくる。
「たっ……戯け! 離れろ!」
「おー、おー。おっかないわぁ~」
平手をひらりとかわし、ちょうど一年前に帰ってきた幼馴染みは、背後に佇む神木を顧みた。
今年は、もう満開の花が咲いている。
彼の後ろ姿を見つめながら、私は何度も深呼吸を繰り返した。
そんなわけがない。
あの任務で、アキラは古文書を極秘で届けていたのだから。
私たちとは違う道を通って。
全身が早鐘を打つ。
うるさいほどの鼓動が耳に響いた。
でも、あれは……
「どないしたん? 顔真っ赤やでぇ?」
「う、うるさい!!」
「あ~、ホンマ昔っから短気やなぁ」
八年前までの幼い面影を思い出す。
「貴様には、関係、ない」
歯切れなく呟いて、こめかみを押さえる。
こんな阿呆が、あの場所にいるはずがないのだ。
だいたい、ヤヨイさんたちは寡黙な人だったと言っていた。
寡黙という言葉が、この男に当てはまるはずがない。
それなのに、何故だろう。
霧が晴れたような気がするのは。
そして、何故だろう。
「……礼が、言いたかったんだ」
誰にも言わなかったことを、口にしてしまったのは。
「礼?」
「落としかけた命を救ってくれた人に、礼が言いたかったんだ」
でも、気付いたときにはいなくて。
「それで言えなかったから」
「礼なんか言わへんでもええんとちゃう?」
「なっ……」
「せやろ? 目ぇ覚めたときにおらんかったっちゅうことは、別に礼なんかいらんっちゅうことやんか」
珍しく真面目な顔つきで言ったアキラは、舞いゆく花弁を一枚掴む。
「どうしても礼がしたい言うんやったら、生きとればええ」
柔らかく微笑んだ表情は、いつものアキラじゃなくて。
その眼差しは温かく、穏やかで。
「ただ、生きとればええんや。……あんさんも、そう思うやろ?」
黒き髪を風に遊ばせ、アキラは神木を振り返った。
確証は、ない。
でも私は知っている。
あんな表情は初めて見た、と思った。
「初めてじゃ……なかった」
「何や言うたか?」
「いや、何も」
揺らぐ炎の中で。
響く雫の音と共に、朧気に見えたそれは。
穏やかな、深い緑の眼差し。
いらないって言ったけど、それでも。
その笑顔に、小さく呟く。
Fin.
DISERD extra chapter*陽炎 --
立ち止まってはいけない。
振り返ってはいけない。
前に、進まなければ。
何があろうと、前へ、前へ。
◇ ◇ ◇
目の前は雪の壁。
後ろも右も底の見えない谷間。
残された道はただ一つ。
私は、敵が逃げたと思われる唯一の道、赤褐色の断崖を見上げた。
水華を支えにして跳躍すれば、登れないことはない。
躊躇している暇[ はないのだ。
頬を濡らした水滴を拭い、水華の柄を握り締める。
「逃がす、ものか……!」
このままでは終われない。
強く、強く、大地を蹴った。
山頂まであと僅か、というところまで来ていたのだ。
断崖といえども、数歩跳躍すれば平地が見えた。
純白の絨毯に模様を描くかのように、所々青緑の草花が顔を覗かせている。
そんな平地に一際目立つ一軒家。赤い土で塗り固められた壁には亀裂が入り、今にも崩れそうな状態だ。
「これは、確か……」
この山を所有している者の家。
記憶通りなら、ここは隠密の頭領が管轄しているはずだ。
そっと扉に手を当てる。
中から微かに音が伝わってきた。
誰か、いるのだろうか。
静かに扉を押し開けると、耳に残っている声がした。
「はい、ユーラ様。本隊は私[ 自身が手を下し、先程」
一つは先刻対峙した敵の声。
それに驚いたわけではない。
もう一つは。
『ご苦労だったねぇ~。ヒオリ』
忘れるはずもない。
この声は、下弦の乱で聞いた、鴉[ の。
「貴様が裏で糸を引いていたのか!」
勢いよく扉を開け放し、女と会話する漆黒の鴉に鋒[ を向ける。
『ヒオリ、詰めが甘いわ~。ほら、まだキヨミの娘が生きてるじゃな~い』
「ネビセ……! 貴様っ!!」
斬り込んだ刃は鴉を裂くはずだった。
しかし、湾曲した大刀に阻まれる。
速さを纏った二本の衝突は、高い金属音と共に火花を生んだ。
「ユーラ様には指一本触れさせん!」
「く……! 貴様、何をしたかわかっているのか!? 我が一族を、裏切ったのだぞ!?」
「黙れ。主[ のような浅慮な者に、ユーラ様の崇高なるお考えなど理解できぬじゃろう!」
重い。
弾き返される。
二歩退き、間合いを開く。
「貴様、名をヒオリと言ったな? 貴様が護衛派遣された先遣隊はどうした!?」
「あれは囮部隊。邪魔者は消去するのみよ」
「何だと!?」
ヒオリが懐から黒い短冊を取り出す。
あれは本家以外の人間が扱う符術の呪具。
「焔舞[ !」
瞬時にして小屋が炎に包まれた。
だが、炎に躊躇している余裕はない。
再び大刀が降りかかってきた。
太刀音が響く。
「ここで主も終いじゃ」
『ヒオリ、あんたももういいわ。その小娘と一緒に死んじゃって』
「何だと? ネビセ、貴様っ……!」
「ユーラ様のお言葉、心得た」
あり得ない。
命令だろうと、己の命をこうも簡単に手放すというのか。
その疑念に答えるかのように、剣戟の最中、ヒオリは無表情で呟いた。
「これで、一族の安泰が約束される」
「それはどういう意味だ?」
突き出された凶刃を、水華の白刃で受け止める。
「答えろ!!」
「そのような鈍刀[ を振り回している主などに、本当に我ら一族を託せるとでも思うのか?」
言葉に、反応が鈍る。
一瞬の隙を、ヒオリは逃さなかった。
私のみぞおちに蹴りを入れ、大刀で水華を薙ぎ払う。
「ぐ……!」
カシャンという音が、私の劣勢を伝えた。
「あの有能だったリュウジ様を追い出し、名すら与えられていないのに水華を手に取り、その弱さでよく今日[ まで生き延びたもんじゃ」
そろそろと身体を動かし、水華に手を伸ばす。
「主が手に取れば、一族一の名刀水華も鈍刀に様変わりするのだ!」
水華に指先が触れた時、大刀が腕を落とさんと振り下ろされた。
間に、合わない……!
『貴様、仮にもこの水華に鈍[ などとよく吐けたものだな』
場にそぐわない凛とした声音が、大刀の動きを止める。
「主は……主は……!?」
『私に名を訊くとは大それたことを』
「な、何故貴女が……!」
眼前に立つ優美な女性。
全身を澄んだ空色の布で包み、白藍の髪をなびかせる。
金色 の角を輝かせ、透き通る耳はひれのような形状。
間違いない。
このお方は守り神の長[ 、水龍様。
『使い手よ、自惚れるな。貴様を認めたわけではない。私は私の名を保つために舞い降りた』
「力及ばず……申し訳ないです……!」
『戯け。謝辞の言葉なんぞ聞きたくもない。無駄口を叩く暇があるのなら、早く水華を手に取るのだ』
「は、はい……!」
力が入らない四肢を叱咤して、水華を握る。
よろめきながらも、敵の瞳は真っ直ぐ見据えた。
「往生際の悪い女め……!」
『それは、貴様だ』
横一線に振り切った水華は、刀とは思えないほど軽かった。
先刻押し返された大刀を易々と弾く。
『他愛のない……』
頭[ を一つ振ると、スイカ様は姿を消した。
「す、スイカ様!?」
「何故だ!? 何故主がぁああああ!!」
半狂乱になったヒオリが大刀を振り上げる。
『終わりだわ~……』
少し物足りなそうに鴉が呟くと、ヒオリの大刀が砕け散った。
あの一振りで、片はついていたのだ。
「く、主など、ここで死ぬのだ!!」
「待て、ヒオリ!」
「焔舞、焔舞、焔舞!!」
瞬間、ヒオリの身体が赤い閃光で包まれる。
爆音が轟き、小屋は深紅の炎で覆われた。
先程より勢力を増した炎たちは、中にいる者を飲み込もうと、盛んに息巻く。
「く……出口がっ」
爆発の衝撃で壁に叩きつけられた私は、立ち上がるのがやっとだった。
一歩、前に足を出す。
しかし膝は折れ、無様に頬を床に打ち付けた。
「くそ……!」
私を見下ろすように、鴉が窓際から飛んでくる。
「貴様、ヒオリに何を吹き込んだ……!」
ヒオリという名は聞いたことがある。
誇り高く、一族のことを重んじる人だ、と。
『あ~? この任務を抹消してくれたら、あんたたちスワロウ族にこれ以上攻撃はしないって言ったわぁ。随分すんなり信じたわよ、あの子。お陰でかなり楽だったわ。そんな約束、こちらが守ると思っているのかしらねぇ~?』
「外道が……!!」
『ふふふ。あんたがキヨミの娘だっていうなら、生き延びてみせるんだねぇ~、小娘』
にぃっと嗤った鴉は、窓を突き破り、炎の海から姿を消した。
猛る業火が急激に小屋を蝕んでいく。
ここから、出なければ。
腕が、手が、指先が、外を求め、あてもなく彷徨う。
生き延びなければ。生きて、帰らなければ。
ヤヨイさんの想いを無駄にするわけにはいかない。
ヤヨイ、さん……
ごめんなさい、私は、私は、こんなにも無力で。
もし水龍様が現れなかったら、負けていた。
もっと強くならなければいけない。ここを出て、強く。
動けと念じてみるが、身体は眠ったように動かなかった。
四肢は鉄のように重く、休めと要求してくる。
瞼が下がり、徐々に視界が狭まっていった。
もう、動けない……。
最後まであがいていた左手が、力なく床にひれ伏した。
「ここで、死ぬのかな……」
ずっとずっと、修行してきたから、少しは追いつけたかなって思っていたのに。
まだ私は、あの頃のミズナのまま。アキラを傷つけた、弱いミズナのままで。
ごめん、ごめんね、アキラ。
ごめんなさい、兄さま。
霞む視界を見つめながら、目を細めた。
山吹色に照らし出される水華が眩しい。
どうして水龍様は助けてくれたのだろう。
何度呼びかけても、あれから彼女の声は聞こえない。
龍は、本当に気まぐれ。
ねぇ、母さま。
母さまはどうして ……
水面[ に波紋を描く雫たち。
薄れゆく意識の中で、木霊するものは。
雫の調べ。
振り返ってはいけない。
前に、進まなければ。
何があろうと、前へ、前へ。
◇ ◇ ◇
目の前は雪の壁。
後ろも右も底の見えない谷間。
残された道はただ一つ。
私は、敵が逃げたと思われる唯一の道、赤褐色の断崖を見上げた。
水華を支えにして跳躍すれば、登れないことはない。
躊躇している
頬を濡らした水滴を拭い、水華の柄を握り締める。
「逃がす、ものか……!」
このままでは終われない。
強く、強く、大地を蹴った。
山頂まであと僅か、というところまで来ていたのだ。
断崖といえども、数歩跳躍すれば平地が見えた。
純白の絨毯に模様を描くかのように、所々青緑の草花が顔を覗かせている。
そんな平地に一際目立つ一軒家。赤い土で塗り固められた壁には亀裂が入り、今にも崩れそうな状態だ。
「これは、確か……」
この山を所有している者の家。
記憶通りなら、ここは隠密の頭領が管轄しているはずだ。
そっと扉に手を当てる。
中から微かに音が伝わってきた。
誰か、いるのだろうか。
静かに扉を押し開けると、耳に残っている声がした。
「はい、ユーラ様。本隊は
一つは先刻対峙した敵の声。
それに驚いたわけではない。
もう一つは。
『ご苦労だったねぇ~。ヒオリ』
忘れるはずもない。
この声は、下弦の乱で聞いた、
「貴様が裏で糸を引いていたのか!」
勢いよく扉を開け放し、女と会話する漆黒の鴉に
『ヒオリ、詰めが甘いわ~。ほら、まだキヨミの娘が生きてるじゃな~い』
「ネビセ……! 貴様っ!!」
斬り込んだ刃は鴉を裂くはずだった。
しかし、湾曲した大刀に阻まれる。
速さを纏った二本の衝突は、高い金属音と共に火花を生んだ。
「ユーラ様には指一本触れさせん!」
「く……! 貴様、何をしたかわかっているのか!? 我が一族を、裏切ったのだぞ!?」
「黙れ。
重い。
弾き返される。
二歩退き、間合いを開く。
「貴様、名をヒオリと言ったな? 貴様が護衛派遣された先遣隊はどうした!?」
「あれは囮部隊。邪魔者は消去するのみよ」
「何だと!?」
ヒオリが懐から黒い短冊を取り出す。
あれは本家以外の人間が扱う符術の呪具。
「
瞬時にして小屋が炎に包まれた。
だが、炎に躊躇している余裕はない。
再び大刀が降りかかってきた。
太刀音が響く。
「ここで主も終いじゃ」
『ヒオリ、あんたももういいわ。その小娘と一緒に死んじゃって』
「何だと? ネビセ、貴様っ……!」
「ユーラ様のお言葉、心得た」
あり得ない。
命令だろうと、己の命をこうも簡単に手放すというのか。
その疑念に答えるかのように、剣戟の最中、ヒオリは無表情で呟いた。
「これで、一族の安泰が約束される」
「それはどういう意味だ?」
突き出された凶刃を、水華の白刃で受け止める。
「答えろ!!」
「そのような
言葉に、反応が鈍る。
一瞬の隙を、ヒオリは逃さなかった。
私のみぞおちに蹴りを入れ、大刀で水華を薙ぎ払う。
「ぐ……!」
カシャンという音が、私の劣勢を伝えた。
「あの有能だったリュウジ様を追い出し、名すら与えられていないのに水華を手に取り、その弱さでよく
そろそろと身体を動かし、水華に手を伸ばす。
「主が手に取れば、一族一の名刀水華も鈍刀に様変わりするのだ!」
水華に指先が触れた時、大刀が腕を落とさんと振り下ろされた。
間に、合わない……!
『貴様、仮にもこの水華に
場にそぐわない凛とした声音が、大刀の動きを止める。
「主は……主は……!?」
『私に名を訊くとは大それたことを』
「な、何故貴女が……!」
眼前に立つ優美な女性。
全身を澄んだ空色の布で包み、白藍の髪をなびかせる。
間違いない。
このお方は守り神の
『使い手よ、自惚れるな。貴様を認めたわけではない。私は私の名を保つために舞い降りた』
「力及ばず……申し訳ないです……!」
『戯け。謝辞の言葉なんぞ聞きたくもない。無駄口を叩く暇があるのなら、早く水華を手に取るのだ』
「は、はい……!」
力が入らない四肢を叱咤して、水華を握る。
よろめきながらも、敵の瞳は真っ直ぐ見据えた。
「往生際の悪い女め……!」
『それは、貴様だ』
横一線に振り切った水華は、刀とは思えないほど軽かった。
先刻押し返された大刀を易々と弾く。
『他愛のない……』
「す、スイカ様!?」
「何故だ!? 何故主がぁああああ!!」
半狂乱になったヒオリが大刀を振り上げる。
『終わりだわ~……』
少し物足りなそうに鴉が呟くと、ヒオリの大刀が砕け散った。
あの一振りで、片はついていたのだ。
「く、主など、ここで死ぬのだ!!」
「待て、ヒオリ!」
「焔舞、焔舞、焔舞!!」
瞬間、ヒオリの身体が赤い閃光で包まれる。
爆音が轟き、小屋は深紅の炎で覆われた。
先程より勢力を増した炎たちは、中にいる者を飲み込もうと、盛んに息巻く。
「く……出口がっ」
爆発の衝撃で壁に叩きつけられた私は、立ち上がるのがやっとだった。
一歩、前に足を出す。
しかし膝は折れ、無様に頬を床に打ち付けた。
「くそ……!」
私を見下ろすように、鴉が窓際から飛んでくる。
「貴様、ヒオリに何を吹き込んだ……!」
ヒオリという名は聞いたことがある。
誇り高く、一族のことを重んじる人だ、と。
『あ~? この任務を抹消してくれたら、あんたたちスワロウ族にこれ以上攻撃はしないって言ったわぁ。随分すんなり信じたわよ、あの子。お陰でかなり楽だったわ。そんな約束、こちらが守ると思っているのかしらねぇ~?』
「外道が……!!」
『ふふふ。あんたがキヨミの娘だっていうなら、生き延びてみせるんだねぇ~、小娘』
にぃっと嗤った鴉は、窓を突き破り、炎の海から姿を消した。
猛る業火が急激に小屋を蝕んでいく。
ここから、出なければ。
腕が、手が、指先が、外を求め、あてもなく彷徨う。
生き延びなければ。生きて、帰らなければ。
ヤヨイさんの想いを無駄にするわけにはいかない。
ヤヨイ、さん……
ごめんなさい、私は、私は、こんなにも無力で。
もし水龍様が現れなかったら、負けていた。
もっと強くならなければいけない。ここを出て、強く。
動けと念じてみるが、身体は眠ったように動かなかった。
四肢は鉄のように重く、休めと要求してくる。
瞼が下がり、徐々に視界が狭まっていった。
もう、動けない……。
最後まであがいていた左手が、力なく床にひれ伏した。
「ここで、死ぬのかな……」
ずっとずっと、修行してきたから、少しは追いつけたかなって思っていたのに。
まだ私は、あの頃のミズナのまま。アキラを傷つけた、弱いミズナのままで。
ごめん、ごめんね、アキラ。
ごめんなさい、兄さま。
霞む視界を見つめながら、目を細めた。
山吹色に照らし出される水華が眩しい。
どうして水龍様は助けてくれたのだろう。
何度呼びかけても、あれから彼女の声は聞こえない。
龍は、本当に気まぐれ。
ねぇ、母さま。
母さまはどうして
薄れゆく意識の中で、木霊するものは。
雫の調べ。